Pickles 2 は、PHP製の静的CMSです。オープンソースライセンスで配布されており、どなたでも自由に利用できます。
このページでは、Pickles 2 がどのようなCMSか、特徴についてご紹介します。
多くのCMSは、MySQLなどのRDBMS(データベース)を必要としますが、Pickles 2 は、HTML、PHP、CSVファイルなどで構成されたファイルベースCMS(Flat-file CMS)です。データベースサーバーにコンテンツを格納しません。
PHP が動作するウェブサーバーがあれば(あるいは、お手元のPC上でも!)、すぐに使いはじめることができます。
Pickles 2 では、CSVファイル、または、多くのビジネスの現場で使われている Microsoft Excel を使って、サイト全体のページの一覧や階層構造を管理できます。
ページの並び順や、親子関係、 テンプレートの選択、ページタイトルやディスクリプションなどのSEOに影響する要素などを、Excel の表で全体を一覧しながら編集します。
編集した内容は、そのまま Pickles 2 に取り込まれ、ウェブページに即座に反映されます。
Pickles 2 に搭載されているブロックエディタ "Broccoli" は、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でウェブページの内容を構成できます。
すぐに使える汎用的なモジュールがそろっている他、サイトのデザインや要件に応じて容易にカスタマイズすることができます。
コーディングが専門ではない方でも、プロと同等の品質でHTMLを制作できるように、コーディングが専門の方にはより効率よく制作を進められるように設計されています。
記事編集には、ブロックエディタの他に、Markdown記法で編集する方法も選択できます。
サイト全体としてどちらかを選ぶのではなく、記事ごとページごとに選択できるように設計されています。
執筆内容に応じて、適したお好みのツールを選択してください。
静的に出力された公開コードのみが配信されるので、Pickles 2 の管理画面の入り口は一般訪問者からのアクセスに晒されることはありません。
入り口がそこになければ、攻撃者に侵入される心配はありません。
ウェブサイトに新しいページを追加したり、新しいブログ記事を書いたり、すでにあるページの一部を変更したり…長く運用されているサイトでは、こうした変更が日常的に反映されていきます。
Pickles 2 では、ページやブログ記事の一覧を Excel で管理するので、たくさんのページを抱えたウェブサイトでも、常に最新の一覧を把握することができます。
Pickles 2 は、最終成果物として静的なHTMLファイルを出力するタイプのCMSです。
静的なHTMLは、標準的などのウェブサーバー上でも配信でき、高速に応答します。ウェブサーバーの負荷を低減し、冗長化も容易に構成することができます。
サーバー運用コストを最小化することができます。
ページの内容と、デザインやレイアウトを決めるテーマとが独立した構造になるように設計されています。時代や流行の変化に合わせてテーマを差し替えても、ページや記事を作り直す必要はありません。
大胆なデザインの変更にかかる労力を、最小限におさえることができます。
データベースを使わないという選択は、すべてのコンテンツ(ページや記事の本文も)を、 Git などバージョン管理ツールで管理することを可能にします。
複数のステージング環境への展開や、ローカルPC上での制作環境の構築も容易にし、 Gitと連動したデプロイシステムとの親和性も抜群です。
Pickles 2 に搭載された管理画面は、PCブラウザはもちろん、タブレットやスマートフォンのブラウザからも使えます。
場所を問わず、シーンを問わず、お好みのスタイルでウェブサイトの制作を楽しめます。
オープンソースのライセンス形態の中でも特に柔軟な、 MIT License で配布しています。
ご自分のウェブサイトの制作に使うもよし、fork してカスタマイズして、自分だけの独自のツールに改造して使ってもよし。もちろんビジネスに活用してもOKです。公共の利益に反しない限り、制限なく利用することができます。
世界の生活者に、より豊かな体験をもたらす事業のために、より多くの方々に活用していただきたいと願っています。
Copyright ©2001-2023 Tomoya Koyanagi, and Pickles Project
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