公開日: 2018年08月30日(Thu)
2018年8月30日、 Pickles 2 アプリケーション バージョン 2.0.0-beta.20 がリリースされました。
このリリースでは、GUI編集ツール Broccoli のPHPで書き換えられた新しいバックエンドエンジンに対応しました。
Pickles 2 アプリケーションが採用するGUI編集エンジン Broccoli (broccoli-html-editor
) は、バックエンドシステムを これまでの NodeJs から PHP へ移行しました。 今回のリリース Pickles 2 v2.0.0-beta.20 から、このPHP版のエンジンを利用することができるようになりました。
これまで、 NodeJsで実装されていた Broccoliエンジンは、 Apache と PHP ですでに動作している多くのウェブサーバー上で動かすことが困難でした。 また、PHPで実装されている Pickles Framework との親和性が不十分でした。
Broccoli のバックエンドのPHP化によって、機能やUIはこれまでと大きな変化はありませんが、PHPベースの他のアプリケーションとの親和性が向上し、より汎用的に活用できるようになりました。デスクトップ環境のみではなく、ウェブ上でも気軽にドラッグ・アンド・ドロップの編集ができるようなツールに展開していくよう計画しています。
Pickles 2 がこのエンジンに対応したことにより、プロジェクトは、今後開発が検討されている新しいウェブツールや、その他のPHP製ツールとの接続性が向上することになります。
すでに制作されている過去のプロジェクトに配慮し、これまでの NodeJs 版のエンジンと切り替えて使えるように設計しました。
新しい PHPベースのBroccoliエンジンを利用する手順は次の通りです。
pickles2/px2-px2dthelper
を v2.0.8 以上に更新する。(composer update)$conf->plugins->px2dt->guiEngine
に broccoli-html-editor-php
を設定する。エンジンがPHPで書き換えられたことにより、仕様に次のような変更があります。
モジュールに finalize.js
が組み込まれている場合は、 finalize.php
に移行する必要があります。
カスタムフィールドのバックエンドの実装は、 PHPへ移行する必要があります。
従来のBroccoliエンジンはデスクトップアプリ内部に静的にビルドされていたので、デスクトップツール自体の更新に合わせて更新されていました。これに対して、新しいPHP版のエンジンは、Composer のライブラリとして配信されるようになったため、 composer update
コマンドによって更新されるようになります。
NodeJs から PHP に変わったことで、各種の変換ライブラリ等が変更されました。この変更により、 Markdown、SCSS、JSON形式の変換処理結果にいくらかの差異が現れる場合があります。 (例えば、 JSONのインデントの仕方など)
このバージョンの主な変更点は下記の通りです。
broccoli-html-editor-php
に対応。PHPに移植されたGUI編集エンジンを利用可能になった。finalize.php
に対応した。セットアップ手順 > アプリケーションのインストール を参照してください。
注意: バージョン 2.0.0-beta.17 以降、 アプリケーションの名称が Pickles 2 Desktop Tool から Pickles 2 に変更されたことに伴い、アプリケーションの実行ファイル名も Pickles2DesktopTool.app
から Pickles2.app
に (Windowsでは .app
ではなく .exe
) 変更されています。
2.0.0-beta.16 以前のバージョンをご利用の場合、古いバージョンのアプリケーションは削除し、 新しいバージョンのファイルと置き換えてください。
公開日: 2018年08月30日(Thu)